円でどうにもならない事は縁でどうにかなるって誰か言ってた

裸にオーバーオールで牛若丸してたおっさんに魅せられて気づけばもうその時産まれた子供が成人するやんけ!キラキラ王子もおもろいおっさんもばっちこい。西のおっさん8人と田口にブイなアラフォー愛してる。

1人いないステージを見て10年前の自分を思い出す

2016年1月17日、私もそこにいました。

何があったかは他の人もたくさん書いてるし、詳細なレポとかも回ってるから私は私の忘備録として。その日の気持ちを忘れない様に書いておこうと思う。

 

黒い服着たメンバーが出て来た時は正直スタッフかと思った。スタッフが始まる前に出てくるなんて…って思ってたらメンバーだった。6人?誰がいない?あ!金髪がいない。大倉?!?!?!

ヒナちゃんが話しにくそうに口を開く。正直嫌な予感しかしなかった。

何をやらかしたんだ?何があった?頭が真っ白になった。

大倉がいない理由は急性の腸閉塞で特に病状は心配ないけど今日はドクターストップだと。少しホッとした。本気で不祥事とか命に関わる事じゃなくて良かったと思った。

 

その後ライブはその場にいたファンに了解を取り始まった。

でもずっと会場はざわざわしてた。ずっとドッキリであれば良いと思ってた。

ライブ冒頭の映像が流れて大倉が映る度に何とも言えない空気に会場が包まれる。

円陣を組む映像の時村上君と横山君の間にカメラが収まった。私達を今日は円陣に入れてくれるのか。今日のライブを一緒に作ろうとそう言われてるような気がした。

曲が始まっても大倉君の立ち位置は空いたまま。ぽっかり空いたその空間ばかりを見てしまう。

それでもお兄ちゃん達は楽しそうに歌って踊って、よく食べる弟の事をいじりまくっていた。(言ったじゃないかの台詞部分の替え歌は本当に秀逸だと思う)

弟のいない穴を埋める事は出来ないけど、最大限そこにいる人達に楽しんでもらえる様に。楽しかったって思ってもらえるように。お兄ちゃん達必死だったと思う。

何が分かりやすいって亮ちゃんとすばる君はいつもよりMCでの口数は多いし、踊りもしゃかりきだし、本当この二人は良く似てるななんて笑ってしまった。

 

前夜祭もこんな感じだったのかな。ふとそう思った。

関ジャニ∞が関西Jr.の頃からライブも舞台も全部行ってる。

そんな私だけど唯一行かなかったライブがある。それが前夜祭だった。

チケットは持ってた。バイトも休みを取っていた。でも行かなかった。行けなかった。

前日になって急にバイト先に電話して人手が足りないならバイトに行くと連絡したのを覚えている。

当時の私のシフト決めてた上司もジャニオタで何があったのかはよく知っていて、本当に行かなくて良いのか何度も念押ししてきた。行った方が良いとも言ってくれた。

私の気持ちを汲んでシフトも開演後からにしてくれた。気が変わって行きたくなった時に行ける様に。

でも私は行けなかった。

環状線天王寺駅のホームのベンチに座って前夜祭のチケットを見つめて悩んでいた。

城公園駅に向かう方に乗るべきか、反対周りのバイト先に行く方に乗るべきか。

チケットを見つめながらずっと泣いていた。今思えばただの不審者だ。

開演時間が過ぎた頃ベンチを立って持っていたチケットをビリビリに破いてゴミ箱に捨ててバイト先に向かった。

 

そんな事を思い出した。

その時私が今の年齢だったなら絶対に行ってたと思う。でも当時二十歳なりたての小娘には現実を受け入れる事が出来なかった。

そして当時の私は、次があると思っていた。8人揃って今度は完全な姿で夢であった城ホのステージに立ってくれると疑わなかった。

 

ステージに目を向けると6人が大倉のうちわを持ち、隙あらば替え歌をして大倉の名前を混ぜ込み。不安を吹き飛ばす様に歌っている。

こんな風に名前を出せなかったとしてもあの時も必死であの子のいない所をどうにかしようと名前を出せなかったとしてもきっと必死に名前を呼んでたに違いない。

 

ライブは楽しかった。最後の勝手に仕上がれはメンバーも、ファンも、全てを出し切るように叫んでた。今までで一番仕上がってた。